アルバリーニョ

最終更新日:2021/03/09  

 

この記事では、アルバリーニョ(Albariño, Alvarinho)の特徴や生産地、料理との相性など知っているとより楽しめる情報を解説します。

 

アルバリーニョとはどんなブドウ?

 

起源

アルバリーニョはイベリア半島北西部が原産の白ブドウ品種で、現在の主産地であるポルトガル北西部ミーニョ地方スペイン北西部のガリシア地方で誕生したと言われています。

この地域のブドウ品種の中では最も歴史のある品種のひとつで、200~300年前には栽培されていたと言われています。

 

 

ブドウの特性

比較的早熟タイプのブドウで、主産地のポルトガルやスペイン国内の涼しいエリアで多く栽培されています。

果皮が厚く高湿度の環境にも適応します。

水はけの良い乾いた土壌を好みます。

 

 

アルバリーニョのワインの特徴

 

アルバリーニョの外観

・淡めのイエロー

 

 

アルバリーニョの香り

・グレープフルーツ、リンゴ、黄桃、オレンジの皮

・白い花 ・レモングラス、ローリエ

・ヨード、石灰

 

黄色いフルーツや白い花が同時に感じられます。

ヨードや石灰系のニュアンスも表れやすい特徴があります。

 

 

アルバリーニョの味わい

・アルコールは低めだが果実味は豊か

・強い酸味

・塩苦味を感じるミネラリーな後味

 

アルコールは低めのワインが多いですが果実味は豊かです。

口が潤うような強い酸味とミネラリーな塩苦味がスッキリドライな印象を与えます。

 

 

アルバリーニョの生産地とスタイルの特徴

 

世界の栽培の大半は、スペイン・ガリシア州ポルトガル・ミーニョ地方に集中しています。

 

ちなみに、スペインとポルトガルでは名前の綴りが少し違います。

 

スペインではAlbariño(アルバリーニョ)ポルトガルではAlvarinho(アルヴァリーニョ)と書きます。

 

 

スペイン・ガリシア州

 

ガリシア州はスペイン北西部位置し、南はポルトガルとの国境に接しています。

 

ガリシア州の南西の最も海岸沿いにある「リアス・バイシャス(Rías Baixas)」はアルバリーニョの主産地で、リアス・バイシャスのブドウ生産量の90%以上はアルバリーニョ種です。

 

大西洋の影響を受けた海洋性気候で湿度が高く(年間降水量1600mm)、夏は涼しく冬も8℃を下回ることの少ない一年中穏やかな気候です。

 

湿度は高いものの土壌は花崗岩質で水はけが良くアルバリーニョの特性に適しています。

 

リアス・バイシャスのワインの多くがアルバリーニョ単体もしくは主体で造られています。

 

豊かな果実味に酸と塩苦味が効いたリッチでミネラリーな白ワインが造られています。

 

 

ポルトガル・ミーニョ地方

 

ポルトガルは、スペインに次ぐアルバリーニョ生産国です。

 

ポルトガル内では主に北西部のミーニョ(Minho)地方で盛んに栽培されています。

 

ミーニョ地方のワインの代名詞といえば「ヴィーニョ・ヴェルデ(Vinho Verde)」です。

 

「ヴェルデ(Verde)」とは緑を意味し、このエリアは緑豊かな土地が広がりで避暑地としても人気があります。

 

ワインのスタイルも緑を思わせるような爽やかでさっぱりしたスタイルが主流です。

 

爽やかスタイルのヴィーニョ・ヴェルデの大半は、アルバリーニョの他、アザル、ロウレイロ、トラジャドゥーラ、アヴェッソ、アリントなどの他品種とブレンドして造られます。

 

しかし、スペインとの国境を流れるミーニョ川下流付近の「モンサン(Monção)」「メルガソ(Melgaço)」周辺では上質なアルバリーニョが多く栽培されており、100%アルバリーニョを使用したよりボディと凝縮感のあるワインが造られています。さらに、樽発酵、樽熟成によって厚みと複雑さを持たせたスタイルも増えています。

 

アルバリーニョの評価は近年世界的に高まっており、ポルトガル内でのアルバリーニョの産地も北部中心だったのが、南部にも広がりつつあります。

 

 

日本・新潟県

 

新潟県でもアルバリーニョは栽培されており、独自のテロワールを活かした取り組みが注目されています。

 

2005年から新潟砂丘に位置する「カーブドッチワイナリー」がアルバリーニョの栽培を始め、その後ワイナリー「フェルミエ」が畑を譲り受けさらに産地を広げています。

 

リアス・バイシャスのような海からの影響と水はけの良い土壌を持ち、新潟独自のテロワールを映したアルバリーニョの表現が試みられています。

 

 

アルバリーニョに合う料理 (相性・食べ合わせ)

 

アルバリーニョは、海に近いエリアで栽培され「海のワイン」と呼ばれるように魚介類と大変相性の良いブドウ品種です。

 

アルバリーニョの主産地であるガリシア地方ではタコ、貝、イカを使った郷土料理が多く、それらとの相性は間違いありません。

 

さらに、通常ワインだと生臭みが気になるような生魚や青魚、魚卵にも合わせられます。

 

ワイン自体は軽めのボリュームのワインが多いため前菜系の料理が適していますが、魚介類が主体のつまみでワインを選ぶならアルバリーニョはまず候補に挙げたいブドウ品種です

 

 

参考

・Wine Grapes: A Complete Guide to 1,368 Vine Varieties, Including Their Origins and Flavours / Jancis Robinson

・日本ソムリエ協会教本 2020

・The World Atlas of Wine 8th Edition/HughJohnson&JancisRobinson

・フェルミエHP(https://fermier.jp/?page_id=116)

 

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