ワインはグラスの形によって味が変わる?グラス選びのヒントを徹底解説!

最終更新日:2018/11/06  

ワイングラス 種類

 

ワインショップやインテリアショップなどにいくと様々な形のワイングラスがあるのに驚きますよね。

 

例えば、「リーデル」というワインメーカーのグラスを見てみてください。

 

グラスの形に対する熱い情熱が伝わってくると思います。

 

それだけグラスの形はワインの味に影響を及ぼすということです。

 

ワインを楽しむ上で、ワイングラスは意外と軽視されがちです。

 

でも、より美味しくワインを楽しみたいあなたには、グラスの知識はぜひ持っておきたいところ。

 

そこでこの記事では、ワインのグラスの形によって味の感じ方はどう変わるのか。

 

グラスの形状の意味についてまとめました。

 

これであなたは最適なグラス選びができるようになるはずです。

 

 

ワイングラスの形状は、人間の舌の構造に関係があった!?「味覚地図」は間違い?

 

それでは、ワイングラスの形状が違うとどうして味の感じ方が変わるのでしょうか?

 

ヒントは人間の舌の構造と関係がありました。

 

味覚地図

これは「味覚地図」と呼ばれるものです。

 

このように舌の部位によって5味の感じやすさが違うという主張です。

 

1901年に発表された論文が起源となり、これまで味覚の常識とされてきました。

 

現在、世界で最も愛されているワイングラスメーカー「リーデル社」のグラスもこの理論をもとに造られています。

 

ちなみに、1990年頃に味覚地図は否定されています。

 

現在は「舌のどの部分でも均等に5味を感じる」という説が一般的です。

 

とはいえ、まだ未知の部分が多く、現在も「全ての部位で5味は感じるものの、それぞれの部位で強く感じる味覚は、味覚地図が示すものに近かった」と主張する学者もいて、正しいところはわかっていません。

 

この記事では、味覚地図を肯定して話を進めていきます。

 

なぜなら、現在日本のソムリエ界を引っ張っている一流ソムリエたち(石田博さん、中本聡文さん等)も、ワインをテイスティングする際は味覚地図に沿って味わいの分析をしているからです。

 

味覚地図が正しい可能性もあるのであれば、味覚地図に沿ってテイスティングしてみた方が味を正確に捉えることができるのではないでしょうか。

 

 

形状別に見る味わいの感じ方の違いと最適なワインとは?

 

それではワイングラスの形状の違いを具体的に見ていきましょう。

 

どのグラスも、その形であるのにはしっかりとした意味があるんです。

 

フルートグラス

 

フルートグラス

 

フルートグラスとは、このように口径が小さく、細長い形をしています。

 

写真の通り、ほぼシャンパンやスパークリングワインを飲むときに使われているグラスです。

 

この形には、次のような意味があります。

 

〇空気に触れる面積が小さく、炭酸の泡が抜けにくい。

〇口径が小さいため、ワインは細く少しずつ入ってくるので、シャンパンの強い酸や炭酸の刺激を和らげてくれる。

 

また、フルートグラスには、下の写真のように口がボウル型にすぼまっている形もあります。

 

シャンパングラス

 

このグラスは通常の直線のグラスに比べて、顎を上げないとワインが入ってこないため、ワインは舌の中心を細く直線状に流れます。

 

これによって、より酸味や炭酸を柔らかくしてくれます(味覚地図では、酸は舌根の縁で感じやすい)。

 

 

リースリンググラス(口径の小さいワイングラス)

 

 リースリング グラス

 

写真のような口径が小さめのワイングラスをよく「白ワイングラス」や「リースリンググラス」と呼んだりします。

 

もっとも一般的なワイングラスの形です。

 

このグラスに適しているワインは、酸味の強い白ワインやライトボディよりのフレッシュなワインです。

 

次のような理由があります。

 

〇口径が小さいので、飲んだ時に舌上を流れるワインの幅が狭くなる。それによって、酸味を感じやすい舌の側面に当たらずにワインが流れていくため、シャープな酸が抑えられ味のバランスが整う。

〇鼻がつっかえて顎が上がるため、ワインは細く勢いよく舌の中心を走ることでフレッシュな印象を与えてくれる。

 

 

シャルドネグラス

 

シャルドネ グラス

 

このグラスは大振りで口径が広いのが特徴です。

 

このグラスで飲みたいワインは、酸味が比較的穏やかでリッチで複雑な味わいの白ワインです。

 

例えば、ブルゴーニュのピュリニーモンラッッシェやシャサーニュ・モンラッシェ、ムルソーなどです。

 

理由は、次の通りです。

 

〇ワインが舌の上を幅広く比較的まんべんなく覆いながら流れるため、そのワインの複雑な要素を舌全体で捉えることができる。

〇口径が広いので、顎は下がったままの状態で飲める。それにより、ワインはゆっくりと幅広く口中に入り、舌の両脇に旨味を絡ませながらゆっくりと広がっていく。

 

 

ピノノワールグラス

 

ピノノワールグラス

 

大きな膨らみが縁に向かって径が小さくなったバルーンのような形が特徴。

 

これは、ピノノワールというブドウ品種のワインに適しています。

 

この形には次のような意味があります。

 

〇口径がすぼまっているので、ピノ・ノワールの複雑で豊かな香りを閉じ込める。

〇径が小さく、飲んだときに口の中に流れ込むワインの幅が狭く、甘味を主に感じる舌の先端部分に最初にワインが触れるようになっている。ワインが少しずつ入ってくると甘みの要素が際立って感知される傾向がある。これによって、ピノ・ノワール種特有の酸味が柔らかく感じられる。

 

 

ボルドーグラス

 

ボルドーグラス

 

口元が程よく内側にカーブしたチューリップ型が特徴。

 

このグラスは、ボルドーワインのように、タンニンの強く酸味が穏やかな赤ワインに適しています。

 

理由は次の通りです。

 

〇広い幅で口中に流れ込み、舌上で横に広がるため、厚みのあるボディを舌全体で感じつつ、強い渋みを和らげる。

 

 

味わいの感じ方の理屈を理解して、ワインに合ったグラスをチョイスしよう

 

ワイングラス 種類

 

以上のように、ワイングラスの形にはそれぞれ意味があります。

 

グラスの形によってワインが舌の上を流れる速度や流れ込む位置が変わることが理解できたのではないでしょうか。

 

この理屈がわかれば、そのワインがどんな味わいか、あなたがどんな楽しみ方をしたいのかで適したグラスを選ぶことができますね。

 

一度、同じワインを形状の違うグラスで飲み比べてみると面白いですよ。

 

 

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