シャンパンの定義!スパークリングワインとの違いは?

最終更新日:2019/11/01  

シャンパン 定義

 

日本人はシャンパンが好きな国民だと言われています。

 

一方で、シャンパンを誤解している人も多いです。

 

あなたは、「シャンパンの定義は?」と聞かれてどう答えますか?

 

「発泡しているワイン」とだけ答えたあなたは半分不正解です。

 

ここで意外と勘違いされているシャンパンの定義について学んでみましょう。

 

 

シャンパンの定義の大前提は産地!

 

シャンパーニュ 畑

 

シャンパンの定義として第一に挙げられるのは、産地です。

 

フランス・シャンパーニュ地方で生産されたブドウを使う必要があります。

 

厳密には、AOCに認定されたシャンパーニュ地方5県にまたがる320村のブドウを使わなければいけません。

 

シャンパーニュの生産地域に関しては、今後もさらに拡大する予定で、AOC認定予定の新たな村も公表されています。

 

その背景にはシャンパンの世界的需要の高まりによってブドウが不足している実情があります。

 

 

シャンパンの定義はAOCの厳しい仕様書によって規定されている

 

仕様書

 

つまり、シャンパンとはシャンパーニュ地方のブドウを使ったスパークリングワインです。

 

でもそれだけでは足りません。

 

現在、シャンパンとしてワインを販売するには、生産者は「AOC Champagne」の認証を取る必要があります。この認証を取得するには厳しい条件をクリアしなければいけません。例えば、以下のような項目で規定を満たす必要があります。

 

 
ブドウ品種
アルコール度数 11度以上
1ヘクタール当たりの最大収穫量・圧搾量
ブドウの栽培法
醸造法
熟成法
 

 

このように、ただ単にシャンパーニュ地方のブドウだからといって「Champagne」と名乗れるわけではないのです。

 

上のような厳しい条件をクリアして初めて「シャンパン」として販売が可能になります。

 

 

シャンパンとスパークリングワインの違いって具体的になに?

 

では、シャンパンの定義として上に挙げた各項目を具体的に見ていきましょう。

 

シャンパンはスパークリングワインとどう違うのか、その違いを知ることでシャンパンの魅力も理解できると思います。

 

 

ブドウ品種

 

シャンパン ブドウ品種

 

シャンパンの定義として、ブドウ品種に規定があります。

 

 

Chardonnay(シャルドネ)

Pinot Noir(ピノ・ノワール)

Pinot Meunier(ピノ・ムニエ)

 

 

シャンパンは、上の3品種が主要品種である必要があります。

 

一方で、スパークリングワインは、その産地によってブドウ品種はさまざまです。

 

 

テロワールとブドウの成熟度合い

 

シャンパーニュ ブドウ畑

 

シャンパンとスパークリングワインの違いを決定付ける要素として、テロワールの違いがあります。

 

気候や風土、土壌などブドウを取り巻く環境が違うと、それがブドウの成熟度合いに影響し、さらに完成するワインの味に表れます。

 

例えば、同じシャルドネ種のスパークリングワインでも、フランス・シャンパーニュ地方産のものとスペイン・カタルーニャ州産のものとでは、製法が同じでも同じ味にはなりません。

 

シャンパンの特徴であるエレガントな酸やミネラルは、シャンパーニュ地方のテロワールがなければ生み出せない要素なんです。

 

シャンパンと同様のブドウ品種で製法も同じスパークリングワインに、イタリア北部・ロンバルディア州の「フランチャコルタ」があります。

 

フランチャコルタの産地は、シャンパーニュ地方よりも温暖で日照も十分に得られます。

 

そのためブドウの糖度は高くなり、同じブドウ品種を使っていても、フランチャコルタの味わいはシャンパンよりも果実味豊かでフルーティーな印象になります。

 

 

製法 ~瓶内二次発酵

 

シャンパン 瓶内二次発酵

 

シャンパンの定義として忘れてはいけないのが、その製法でしょう。

 

シャンパンは、「トラディショナル方式」とも呼ばれる、瓶内で二次発酵させることでワインに発泡性をもたせる製法で造られています。(シャンパンの製法に関してはこちらの記事を参照ください)

「シャンパンの製法とは?」

 

シャンパンは、この瓶内二次発酵でつくらなければいけません。

 

一方で、他のスパークリングワインは必ずしもそうではありません。

 

例えば、イタリアの「アスティ」というスパークリングワインのほとんどはシャルマ方式と呼ばれる製法でつくられています。

 

この方式だと、シャンパンのような繊細で細かな泡にはなりません。

 

 

熟成期間

 

シャンパン 澱 熟成

 

シャンパンとスパークリングワインの品質の違いを生む要素として、瓶内でオリ(発酵の役目を終えた酵母)とともに熟成させる期間の長さがあります。

 

一般的に、シャンパンはオリと触れさせながら熟成させる期間が長いほど良いとされています。

 

シャンパンとして販売するためには、瓶内二次発酵後に以下の期間オリとともに熟成させる必要があります。

 

 

 

ノン・ミレジメ(複数年のワインをブレンドしたもの):最低15か月の熟成義務

 

ミレジメ(単一年のもの):最低3年の熟成義務

 

 

 

しかも、これはあくまでも最低ラインであり、ほとんどの有名生産者は、ノン・ミレジメで3~4年、ミレジメで5~10年以上の熟成を経てから商品としてリリースしています。

 

ここまで長期間の熟成ができるのは、シャンパ―ニュの上質な酸のある香味豊かなブドウとシャンパンメゾンの財力があるからでしょう。

 

一方で、スパークリングワインはここまで熟成期間を取っているものはありません。

 

先程ご紹介したイタリアのフランチャコルタやスペインのカヴァなどは熟成期間が長めですが、それでもシャンパーニュのプレステージクラスの熟成年数を経ているものはありません。

 

それだけ、シャンパンはスパークリングワインよりも大変な時間と手間がかかった飲み物なんです。

 

 

シャンパンの定義は人それぞれ

 

シャンパン 定義

 

以上、シャンパンの定義の概要を説明してきました。

 

シャンパンの魅力はここでは語りつくせないほどあり、人それぞれ感じる魅力は違うでしょう。

 

上でご紹介したシャンパンの定義は一部に過ぎません。

 

固い話を抜きにすると、シャンパンの定義なんて人それぞれです。

 

特にシャンパン愛好家はこだわりのある方が多く、味を見て「これはシャンパンと認めない!」と言う人もいます(笑)

 

日本人のシャンパン好きは世界的にも有名で、輸入量は世界4位、特にプレステージクラス(ドンペリニョンやクリスタルなど)の比率が他国より多いのが特徴です。

 

意外とシャンパンマニアが多いんです。

 

シャンパンの基礎的な定義はあくまでスタートライン。

 

魅惑の世界はその先にあります。

 

 

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